相続を正しく理解する

皆様は「相続」と聞いて、どのような事だと想像しますか。

 

多くの人は、「亡くなった人の財産を家族が引き継ぐこと」と想像する思います。

これは間違いではありませんが、厳密にはそれだけではないことも事実です。

 

今回の投稿では「相続」とはどういうことなのか

正しく理解できるように説明します!

 

 

 

 

【相続とは・・・】

 

①人の死亡により

②故人の財産に属する権利や義務

③相続人に承継されること

 

例外として、

 故人の「一身専属権(故人固有の権利)」は相続されません。

 ~一身専属権の例~

・身分や立場に関する権利(婚姻・扶養など)

・年金の受給権(故人が受給していた年金)

 

ポイントとして、

相続されるのは、財産に関する「権利」と「義務」になります。

 

~例~

・銀行の預金を引き出す「引き出す権利」

・アパートの「賃借権」

・借金を「返済する義務」 など

 

 「プラスの財産」に関する権利だけでなく、

「債務」を履行する義務も承継されるということです。

 

 

 

 

【いつ・誰に・どのように 相続される?】 

 

【いつ】

 ⇒人が死亡した時点で

 

【誰に】

 ⇒相続人全員に

 (配偶者・子・親・兄弟など)

 

【どのように】

 ⇒民法が定めた持分に従って、まずは暫定的全員の「共有状態」とし

 て相続されます。

 

~例~

 配偶者と子の場合:1/2の持分ずつ

 配偶者と親の場合:配偶者2/3  親1/3 など

 

そして、

この「暫定的な共有状態」を解消し、 

故人の財産(に関する権利)を

 

誰が・何を・どれだけ 相続するか、

最終的に確定させるために相続人全員で行う話し合いが

 「遺産分割協議」と呼ばれます

 

※例外

・借金などの「債務」は遺産分割協議の対象外

・故人が予め「遺言」を遺している場合は、取扱いは全く異なります。

 (どちらも別の投稿で詳しく説明します)

  

 

 

 

【まとめ】

 

①相続とは、故人の財産に関する権利と義務が相続人に承継されること
②死亡直後から、相続財産は「暫定的な共有状態」となる。
③この共有状態を解消し、具体的な相続内容を確定させるための話し合いが、
「遺産分割協議」
今回の投稿は以上です。

 

 

読んでいただきありがとうございました!